
これから仏壇だけではなく仏具を処分したいと考えている人や、仏具のみ処分したいと考えている人に、今回の記事はおすすめです。仏具は基本的に供養が不要といわれていますが、供養したほうが望ましいものも存在します。適切に不用品として処分できるようにしましょう。この際の注意点も紹介するので参考にしてください。
仏具処分時の供養は必須?
仏具は基本的に供養が不要ですが、供養したほうが望ましい仏具があるので、そちらはそのようにしましょう。
仏具とは
仏壇と一緒に飾っているものを仏具といいます。たとえば、花立て、湯茶器、仏飯器などです。仏壇を処分するときは供養するのが一般的ですが、仏具はどのようにすればよいのか分からない人もいるでしょう。
また、これまで大切に扱ってきたものなので、雑に取り扱いたくないと考えている人もいるでしょう。仏具に魂は宿りませんが、適切に処分してください。
供養したほうが望ましい仏具
魂は宿らない仏具ですが、そのなかでも供養したほうが望ましいものがあります。それが礼拝仏具とよばれているものです。
こちらには魂が宿っているといわれているので、供養できる場合はそのようにしましょう。仏像、掛け軸、遺影などが該当します。そのまま処分するのは忍びないと思う人は、僧侶に供養を依頼しましょう。
基本的には必要ない
仏壇のように魂入れが行われていないので、基本的に供養は不要です。花立て、湯茶器、仏飯器には必要ないでしょう。
仏具の引取りに対応している業者の種類
4つの方法を紹介します。基本的に寺院は供養までしか行いません。回収業務は不用品回収業者に依頼しています。
寺院
お世話になっている寺院にすべてを依頼しようと思っている人は注意が必要です。寺院が対応できる範囲は供養までとなっています。回収業務は不用品回収業者などのサービスを利用しているので、仏具を回収して欲しい場合や買い取ってもらいたい場合に寺院のサービスを利用するのは適していません。
ただし、仏具の魂抜きや焚き上げなどの一連の流れをワンストップで対応して欲しい場合や、馴染みの寺院で供養までを実施してもらいたい場合は、問い合わせましょう。ただし、日程調整が難航する場合があるので、早めに連絡を入れておくようにします。
仏具店
あまり知られていませんが、仏具店は古くなった仏具や不用となった仏具を回収する業務も行っています。それが実施できる理由は、葬儀社と強いコネクトがあるからです。幅広い業務を請け負うことが可能です。
こちらのメリットは、自分で仏具を持ち込むだけで手続きしてもらえます。手軽にサービスを利用できるでしょう。デメリットは、仏具は引き取ってもらえない場合があることに加え、店舗で購入した仏具のみ引き取ってもらえる場合があることです。サービスを利用する前に確認するとよいでしょう。
不用品回収業者
スピーディーに丁寧に対応してくれるのが特徴です。供養が不要だといわれている仏具に対しても供養を求められることがあるので、サービスを利用する前に確認しましょう。
こちらのメリットは、供養の代行手配まで行ってくれる業者が多くなっていることです。この場合は合同供養になるのが一般的です。また、最短即日で対応してくれる場合があります。デメリットは、人件費や出張費などが発生するので、ほかのサービスよりも高額になることです。
自治体
決められたごみ区分に従って処分します。詳しい処分方法は自治体により異なるので、サイトなどを確認してください。
こちらのメリットは、費用がほかのサービスよりも安くなります。料金を支払わずに済む場合もあります。デメリットは、近隣の住民にごみとして処分していることが知られてしまいます。また、ごみとして回収されない場合もあります。
仏具処分時の注意点
3つの注意点を紹介します。分からないことがあれば、自分だけで悩まずに寺院などに相談しましょう。
宗派に応じた処分方法を選択する
日本にはたくさんの宗派が存在しますが、処分方法が異なる場合があります。分からないことは寺院に相談しましょう。
引き出しのなかを確認する
仏壇のなかに仏具が収納されていないか確認しましょう。処分しようと考えていたものが見つからないときは、仏壇の引き出しのなかを確認してください。
古い仏具は交換する
仏具の外観に汚れや傷が目立つようになった場合は交換するのが一般的です。そのほかのタイミングとして、人生の転機が起きたときに交換するとよいでしょう。
たとえば、引っ越ししたタイミングや法事で僧侶を自宅に招くときなどです。気持ちを新たにしたいときはチャンスといえるでしょう。古くなった仏具や不要になった仏具は、適切な方法で処分します。
まとめ
仏具の処分方法で不安に感じることがあれば、勝手に自己判断せずに寺院などに相談しましょう。人生のなかで何度も仏具を処分する機会がないので、分からないことがあって当然です。宗派に応じた処分方法があるので、分からないことを恥だと思わずに質問してください。
また、不用品として仏具を回収してもらえるサービスが世の中に複数存在していますが、自分に合う方法を選択することが大切です。